文章を作る人々の根本用意 | |
作家名:小川未明 小川 未明 (おがわ みめい/びめい、1882年(明治15年)4月7日 - 1961年(昭和36年)5月11日)は、小説家・児童文学作家。 本名は小川 健作(おがわ けんさく)。 「日本のアンデルセン」「日本児童文学の父」と呼ばれる。(代表的作品は「赤い蝋燭と人魚」かな) 作品は清潔なものが多く、1916年(大正5年)に「遊蕩文学(人間の遊蕩生活に纏絡する事実と感情とに重きを置いて、人性の本能的方面に於ける放縦淫逸なる暗黒面を主題とし、好んで荒色耽酒の惑溺境を描出せんとするものby評論家・赤木桁平)」論争が起きた時、遊蕩を描かない小説家は夏目漱石と小川未明くらいだと言われた。 そんな(作風が)真面目な未明先生の創作論。 われ/\が、何か思うところ、感ずるところを書きたいと望むことがある。そこで、先ずわれ/\は、最初に自分の感じを(2012/10/03(Wed) 19:03) | |
赤い姫と黒い皇子 | |
作家名:小川未明 ある国に赤い服をまとった美しい姫「赤い姫」がいた。 隣国の皇子から求婚された姫は、皇子の人となりを探ろうと家臣を送り込む。 姫を娶りたい皇子は家臣を盛大に饗す。帰国した家臣は姫に「立派な皇子で国も豊か」と報告する。 慎重な姫は別の家臣に乞食の形をさせて隣国へ紛れ込ませる。 人々の噂を聞き集めた家臣は、姫に「皇子は外出時には、黒尽くめの装束に、黒のメガネ、黒い馬車に乗る」と報告する。 少々気味悪く思った姫であったが、黒塗りの馬車に乗った黒い皇子の幻を見るようになり、その思いは憧れ染みたものへ変化する。 黒い皇子に嫁ぐことを決断した姫。しかし、ことごとく未来を当てるという老婆に「皇子と結婚すれば、国に疫病が流行る」と予言される。 国を思う姫は家臣たちの勧めを受け入れて、遠い島へ逃げ出し、身を隠すことにする。 沖へと漕ぎだす船は、やがて静かに沈み始める。 陸で船を見送っていた人々は、姫の赤い服が海を染める幻を見る。 姫が来ないことを案じた黒い皇子は、姫を追って馬車を走らせる。 夜が明けると、黒い皇子の姿も消えていた。 夕焼けの美しい晩方、海の上に雷がなり、馬車が駆けるようにして黒雲が海の彼方に流れてゆく。 人々は、皇子が姫を追ってゆくさまだと信じている。 (2012/10/03(Wed) 17:33) |
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